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2004年中国旅行記

〜2004年2月〜
日程 スケジュール 宿泊地、滞在地
1日目 朝 大宮(成田空港)発〜4時間のフライト(ANA&不味いカレー) 北京、昌平区
昼 北京空港着、午後、張さん日本語学校での緊張のお話
夜 謝さんの家でシャブシャブパーティ(牛肉、羊肉)
2日目朝 謝さんの家で朝食を頂いた後、明の十三陵の神道路へ 北京
昼 昌平区から北京市内へ〜北京外国語大学に行った後、北京ダッグ
午後 張さん達と別れて、北京駅へ、列車は軟臥下段499元
夕方 18:00、T21次、北京駅を出発、上海へ列車内
夜 20:00、列車内をウロウロ(夕食)、22:30に就寝
3日目朝 8:00、上海駅着、地下鉄で南京東路へ(人民広場) 上海
朝 10:30、南京東路の吉野家へ(セット21.5元)
昼 河南中路駅から地下鉄で龍陽路駅へ
昼 龍陽路からリニアモーターカーに乗る(VIP席150元) リニア
昼 発車から4分後431キロに到達、空港までの30kmを8分で走破
昼 浦東国際空港、13:15フライト(ANA)機中
夕方 成田空港に到着(帰国したくない)

1日目(2月17日火曜日)
成田空港  「ついにこの日が来た!」といっても旅行出発の気分は毎回こんな感じです。今回は大学生時代の友達であり、現在北京市昌平区で日本語塾を経営している”張” さんに頼まれて、彼女の受け持つ日本語を学ぶ生徒さん達の前でなんかを発表する用事でした。。そして2日目は北京発上海行きのT21次特快に乗り、翌朝上海 に着いた後、2時間くらい南京路でぷらぷらして、リニアに乗って浦東空港まで行き、帰国する予定です。人によってはハードスケジュールと思わますが、前回上海ー北京3日間をこなしているので問題ないです。
成田空港に行く手段は大宮からだとバスか電車ということになりますが、早朝フライトなので(友達の勧める)成田エクスプレスは時間帯が遅いのでまず論外です。ということで日暮里から京成線に乗りました。 普通車両の特急か京成スカイライナーかは行き当たりばったりです。今回はスカイライナーでした。成田空港で北京に持っていくお菓子をいくつか買ってANA905便北京行きの便に乗りました。

不味いカレー   機内食は最悪。鳥インフルエンザでチキンハンバーグがメニュー落ちしたため、換わりにカレーとなったが、カレーの味がしません。機内映画は「ニューオリオンズ・トライアル」を上映していました。内容は 銃乱射事件で銃器メーカーへの裁判と、罪を決める陪審員の駆け引きで、今後日本にも導入されるであろう裁判員制度の問題の参考になりました。北京空港には張さんの旦那さんである秦さんと彼の友達である謝さんが迎えにきてくれました。北京市内 の車はホンダのオデッセイやアウディのA6ばかり。以前と比べて日本車が増えてきており、(日本より高い)日本車が安く買える日も近くなることを願うばかりであります。

一部の生徒さんと集合写真。手前は張さん

空港から車に揺られて西北方向に約1時間、北京市昌平区に到着。張さんが待っている日本語塾はとあるマンションの3階にあり、学校の教室くらいの広さです。壁には「熱烈歓迎 阿部先生 前来授課」 の幕が!「本当かよ・・・」と一気に緊張が高くなる。何しろ先生経験は一度だって無いのです。張さん曰く「今日は20人くらいの学生が来てくれます」。ガーン、授業予定以外の日にここまで準備していただいて、かつ地方の生徒さんを呼んでくれたのですか? これじゃあ、マトモに話さないと申し訳ない!!

 お話は16:00から開始、18:00で終了。内容は「自己紹介」「日本の学生の現在」(知らないです・・・)「質疑応答」の3項目。これで2時間話しつづけるにはかなりキビシイです。張さんは助け舟を出してくれると言ってくれたが、もうリーチかかってる。 自己紹介は下手な中国語で言い始めたが、早くも女子生徒さんからダメ出しの一声「早すぎて聞こえません」。これから先はもう頭の中真っ白。覚えているのはどんどん自分の言葉がしどろもどろになっていくこと。まさに「燃え尽きた、いろりの薪のようにな」。 なんとか終了して(来て頂いた学生の方にはホントすまない)みんなで記念撮影です。今日来てくれた学生さんは20人チョィ。学生の方々とちょっと談話(皆、日本に行きたがっていた)。日本から持っていったお菓子だけは大人気というところが悲しいです。

  シャブシャブパーティ 

学生さん達と別れた後は、残り組みで謝さんの家に行き、夕食を頂いた。火鍋の牛肉と羊肉のシャブシャブで野菜はいろんなものです。タレがなんとも言えないしょっぱい味で(腐乳、芝麻醤、業茶花、白酒、食塩、味辣が材料)これに香草を入れて食べるんだけど、 自分は薄めて食べました。夕食後、皆で雑談やトランプ遊びをしてすごした後、11:00過ぎに皆、謝さんの家にそのまま泊めさせていただきました。謝さんの家は四合院造りで、ベットはコンクリート。その上にほっとカーペットを敷いていただいた。とても気持ちよく眠れました、謝謝。

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2日目(2月18日水曜日)
黄泉寺村 朝 7:00学校に行く小学生
朝食 十三陵神道路

朝5:00に目覚める。現地時間だから日本だと6:00、どうしても早起きしてしまいます。外はまだ真っ暗だったので、前日の記録をまとめていました。6:30頃夜が明けかけたので 近所を歩き回る。昨晩泊まった所は、「黄泉寺村」と黄帝がこの地を訪れた時、泉が湧き出たという伝説からつけられたらしいです。7:00になると、隣の村までバスで学校に行く小学生 が見られました。やはり田舎だけあって動物を飼う家がほとんどです、鶏、あひる、山羊などの鳴き声が元気だった。朝食は謝さんの家でいただきました。とうもろこしをすり潰したおかゆにさつま芋を入れたものが主食でした。

 10:30頃、謝さんの家族に別れを告げ、張さん達と北京市内に向かいました。途中、観光したのが、明の十三陵の神道路でこれが今回最初で最後の観光らしい観光でした。 北京市内に入った後は、北京師範大学と北京外国語大学を見学したのち北京ダッグか食べられるレストランに入りました。鳥インフルエンザで北京ダッグが食べられるか否か気になっていましたが 北京では問題なく食べれた。一緒に出てきた鶏足のからし炒めが激辛でした。

北京ダック T546次 天津発北京行き特快
北京駅 T17次 北京発ハルピン行き

15:00鼓楼で張さん達と別れて地下鉄で北京駅へ。秦さんから頂いた白酒と積さんから頂いた大きな額縁のチベット写真は持ち運びにチト辛いものがあります。 北京駅到着後、16:45まで列車の眺める場所、東便門に行きただ漠然と駅に出入りする列車を眺めていました。最近は去年の8月に開通された”秦沈旅客専用線”で電気機関車が多く採用されて 以来、京滬線も南京までなら特快牽引の主力は電気機関車です。今回乗る列車は18:00北京発上海行きのT21次で 席は10号車軟臥下鋪(499元)。本当は高包車(911元)に乗りたかったのですが、今や人気車両となっており旅行会社の買占めが横行していました。自分の情報ミスです。 17:30まで駅の軟席候車室で待ち、17:35には駅のホームにいました。

T21次 新世紀号T21次硬臥車(電源付き) 特快T21次は18:00定刻に発車。これから14時間の旅が始まります。中国は夕発朝着の列車に力を入れており、 特に上海鉄路分局の管轄する列車は最新式の車両の投入やサービスの向上など、いい方向に向かっています。今回の軟臥車両の4人個室には電源が付いていた。バンザイ!これでデジカメの 充電不足も解消できる。食堂車は20:00には空いていました。注文はありきたりの中華料理です。青島ビールは冷ケースの中にあったので迷わず頼みました。食後、高包車担当の女性服務員 の方に高包室の空き状況を聞いたところ、上の3ベットは空いているのことです。旅行会社が高包切符を買い占めていても、実際上段ベットなんかは空いていることが多いそうです。 22:30ベットに備え付けられているTVを観ながらそのまま爆睡。朝までぐっすりでした。

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3日目(2月19日木曜日)

新曙光号 南京ー上海 上海の地下鉄
霧の黄浦江 対岸が見えない 牛丼セット 21.5元

 朝6:00に起床。寝ぼけているが、南京長江大橋を渡っている感覚だけは覚えている。上海駅まで後2時間。気づけばあっという間の列車の旅だった。朝食は味の濃い牛肉緬(10元)。 列車は鎮江、無錫、蘇州、を通過して8:00定刻どうり上海駅に到着。女性服務員の笑顔に見送られ、上海駅を後にした。意外といっては失礼だが、中国の列車は定刻で走ってくれています。上海駅を出て地下鉄に乗って、南京路付近で下車。 11:15分までの間、3時間ほど時間を潰したいところだが、マックとケンタしか営業はしていません。他のレストランは10:00〜10:30開店の店が多いですね。歩いて黄浦江のある外灘に行きます。 この日の上海は前日の雨と、高い湿気で濃霧。対岸が全然見えず、結局歩いて戻りました。南京東路には「吉野家」があり、迷わず入りました。日本の牛丼騒動をよそに「日本のサラリーマンが必死こいて牛丼店を歩き回っているのに対し、この俺は 易々と内モンゴル産の牛肉を食することができるのだ」と優越感に浸ってしまいました。

上海磁浮列車、新明珠号 リニア特等席、片道150元ナリ
最高時速431km/h。時(速)は加速する 浦東国際空港、20番登場口。旧金山はサンフランシスコ
 

 食後、再び地下鉄に乗り、浦東地区の龍陽路駅に行きました。ここから30km先の浦東国際空港を結ぶリニアモーターカー(上海磁浮列車)が20分間隔で出ている。正式開業は2004年1月1日、ドイツの技術を用いています。席は3人掛けの普通席(75元)と2人掛けの特等席(150元)で 自分は特等席を選びました。発車して4分ほどで、最高速度431キロに到達。景色は見れましたが、カーブの時少し圧迫感がありました。8分ほどで浦東国際空港に到着。
 空港はわざわざ健康であることを証明させるため、Hカウンターまで行かせて黄色い紙もらって来るようにと言われ、これがないとチェックインは受けられない。飛行機にお酒は持ち込み出来ないため、やむえず飛行機のお腹の中へ(白酒瓶の強度が心配 だったが、案の定日本に戻ったら1本漏れていて、カバンの中酒臭かった)。さすが上海と思わせたのは、空港での物価高。コーラを 例に取ると、「街中3.5元、列車5元、空港の自販機10元、空港のレストラン18元」と随分ぼっていますねーとあきれてしまう。飛行機はANA920便で13:15フライト。機内で、シートに付いているTVゲームに燃えていました。翌朝のことが嫌で、頭の中で飛行機が上海に引き返してくれることを節に願ったが、叶いませんでした。

以上で今回の中国3日間の旅は終了。次回は未定です。また。

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