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T97次乗車記 北京西ー香港

北京西ー香港を結ぶ特快:イメージ


朝から北京駅東便門付近で撮り鉄・・・

お昼、発車15分前に北京西駅に着いた。理由は

1、チェックアウトの際混んでいた
2、渋滞にはまった

と日ごろの行いが祟ったかのように最悪な出来事になりかけた。

1、は11時の時点で出るつもりでいたが、並び待ちが多くしかも従業員1人でこなしており、他の従業員は奥で遊んでいる。やるように怒鳴ったら「ちょっとまってろ」だとさ。これじゃ英語が喋れても所詮駄目語句仁。
本当の人民なら精神誠意を尽くして客をもてなし、業務をスムーズに進めるはずだ。

んでタクシーに乗ったら、崇文門で激混み。10分動かない。既に11時30。
裏道を通ってもみんな渋滞。次第に焦り始めてくる。12時過ぎ王府井を過ぎてもまだ動かない。

10分後ようやく流れに乗る。タイムリミットは12時25分。発車は12:46。
規定だと20分前には切符改札を締め切ると書かれている。あとは運を天に祈るのみ。

 20分過ぎようやく北京西駅に到着。財布を口にくわえ歩道橋を駆け上がる。タクシーを降りる際、釣りはいらねえと50元出して出ようとしたら運ちゃん追っかけてきてお釣りを渡してくれた。
何しろスーツケースが有るので自由に動けない。いかがわしい奴等が「荷物もとうかと」しつこい。2階を駆けていたが出国ゲートは実は1階だった。
遂に切れて「黙れ!! 5枚に降ろして中南海に捨てるぞ!!」と大喝して退散させる。もう時計は25分を周っていた。

 もう3万溝に捨てるつもりで航空券の手配も考えて、半ば諦め気分で北京西駅出入国ゲートに突入。
半泣きでゼエゼエと入っていったら、公安と服務員がすぐ誘導してくれた。彼らはしきりに「落ち着いて落ち着いて、まだ間に合うから」と言ってくれるが、こちらはばてていた。
それにしてもこんな親切な公安見たことが無い。まだまだこの国も捨てたもんじゃないと感謝する。

10分前に乗車。死に掛けながら荷物を軟臥に置いた。どうやら自分の悪運はまだ尽きていないと実感した。

 今回は香港直通T97次に乗る。2003年に北京、上海市民の香港自由旅行解禁を機に、出国・入国ゲートをそれぞれ北京・上海に設け、ゲート通過後は中国には入れない。24時間終点までずっと缶詰にされます。
乗車車両は軟臥。高包は面白くないので止めた。シャワー室が着いているが、すでに従業員のプライーベート洗濯場になっていた。

軟臥通路高包通路

同室の人は肖さんという内蒙古出身の女性の方で今年香港の科技大学(医学)に大学院生として入学するとか。すげぇ、エリートかよ。

彼女はよく喋ってくれるのでこちらの退屈はなかった。おかげで写真もほとんど撮らなかった。

切符購入際、何処で買った?と聞かれ、「北京西駅2階専門売り場」と言ったら、彼女は旅行会社を通して買ったが払った金額が780元(正規1028元)だという。しかも20元引き車内料理クーポン券付き。

当然こちらは『ありえねえ!!』

 ということで何処で買ったか取材開始。彼女が言うには、北京西駅専門切符売り場の前に、旅行会社の看板があり、そこに電話して買った。安いのは団体割引扱いを受けたからだと。もちろん申し込んだのは彼女一人なので団体割引扱いを受けるのはありえないが実際はありえた。
258元は安くなるのだ!!

名前は

『中国鉄道旅行会社』

団体割引服務票
電話:63970179、63986853
FAX:63972163

〒100038
北京市海淀区北蜂窩路1号。

軍事博物館と公主墳の間に有るそうだ。

もし北京に中国人や日本人の友達がいるならば、パスポート番号を教えてそこに電話をすればもしかすると団体割り引きの恩恵を受けられるかもしれない。

ホテルを出る前にカップラーメンを3個かって置いたので1日中カップ面だが、死ぬほど高いボリ料金食堂を利用するよりはましだった。1品30〜40元!?頭おかしいんじゃないか?盛り付けも下手だし。ブタが食う飯じゃないんだよ!!
見ていて食欲をなくした。あらかじめウインナーやカップ面、パンやジュース類を持ち込んでおくのが賢い方法です。間違ってもT97/8次の食堂車で

『食べてはいけない!!』

軟臥服務員がしっかりしているのに食堂が陳と糟な存在だから結局利用価値が半減する。金を溝にしてるのと同じ行為。兄弟列車であるK99/100次とはえらい違い(朝食バイキングあり)。北京鉄道局列車食堂部は「働かない職員しかいない」というオーラ出しまくりです。

 列車は鄭州、武昌、長沙、広州東に停まり、そして香港に入る。26日は鄭州に停まる。女の子が同じ部屋にいるから調子に乗ってくだらない知識を披露してしまう。こちらがずっと喋り続けているのも悪いので、しばらく通路に出ていた。部屋に戻ったら彼女は寝ていた。22時過ぎには今日の色々な出来事が重なり合い、疲れ果てていたのでこちらも電気を消して後は寝るのみ。

軟臥室内広州東駅、今回は降りれました

翌朝、長沙を過ぎて目が覚める。南は山が多いからすぐトンネルに入る。朝は晴れていたが、一転して曇り。また晴れの繰り返し。途中の「飛来石」駅手前の風景は鉄道撮影には絶好の場所だった。

 基本的にT97次は香港に行く日は全寝台編成。高包1両、軟臥4両、あとは硬臥と食堂車である。高包は以前乗車したより綺麗になっている。途中で内装の手入れでも行なったのか?これで各個室にVCDが見られる液晶テレビが付いて、コンセント用の電源があれば文句言わないんだけどなあ。

広州付近でまた雲。広州では雨。深センにいたっては土砂降り。広州東で行動範囲は限られるが列車から降りることが出来た。隣には深センー広州東の列車が頻繁に来ていた。香港行きの肇慶発列車が先に発車をしていた。

雨の羅湖駅、KCRは帝国軍タイプ広州ー深センでよく見かける列車

 深センの国境を越え、香港側の羅湖駅に入る。もうここからは超スロー。KCRの電車が詰まっているから仕方が無い。予定より1時間オーバーの14時に香港ホンハム駅に着いた。
香港に着いたら雨がやんだ。肖さんと別れ、入国手続きを済ませてホテルに向かうが、蒸し暑くて仕方が無い。駅から目的のホテルまで歩いて15分だがとにかく汗を大量にかく。

 香港駅前では法輪功信者による現北京政府の非道を訴える演説が行なわれている。といっても法輪功も流す情報はいい加減なものばかりなので、信用の方は?である。

法輪功のパフォーマンス香港マンションの裏側

 泊まるホテルは万興隆ホテルでゲストハウスの部類に入る。1泊150HKと安い。
両替はいいレートで1万円=700HK。重慶マンションの入り口と比べると100HKレートがいい。
平均レートは1万円=685HK。香港駅は660HK。美人のねーちゃんの店は600HK(安すぎ!!)。

ネットのLANケーブルが外に出ているので、やりづらいがネットは出来る。しかしアウトルックの送信は出来ない。
フロントは15階。部屋は12階。エレベーターが各階によって停まらなかったりする。ここが香港クオリティ。中国と違い別の意味で混沌としている。天井裏は訳分からんコードだらけ。オーナーと従業員はいい人です。

隣りの部屋はバングラディッシュ人で英語ぺらぺら。だけど自分英語が喋れず、中国語で答えてしまうのが悲しい。

シャワーは1分間炊いた後、2分使用できるそうだ。しかしウルトラマンよりみじかいのはちょっと・・・。洗濯物出せるなら明日出す。

夜はネイザンロードを行ったり来たり・・・。

ネイザンロード 繁華街


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