[ 中国鉄道倶楽部 ][ 中国鉄路旅行記 ][ 超乗り鉄法 ][ 豪華車輌乗車10000キロ! ]

Z49次乗車記

乗車した列車番号 乗車区間 切符の種類 切符の金額 乗車した日付 乗車した時間 乗車した距離
Z49次
北京ー南京
新空調軟座直達臥下鋪
417元
8月4日〜5日
9.5時間
1190キロ
発車を待つZ49次南京行き  いよいよ北京と別れる日が来ました。なぜなら今までは友達のところに大きなスーツケースを置かせてもらって、後は北京を拠点に遊びに行っていましたが、 今回はスーツケースも荷物に加わるので帰国に向けての旅が始まります。だから友達に子泣きジジイよろしく、おんぶに抱っこの庇護を出て、多い荷物管理も 一人で行わなければいけません。北京駅までは友達の旦那さんが送ってくれました。昌平区からだと北京市内まで1時間ほどですが、夕方の北環二路で渋滞に巻き込まれ て2時間かかって北京駅に到着しました。切符は前もって買っておいてもらったので安心でした。

 北京駅は相変わらず軟席候車室も容赦なく混んでいました。北の方に旅行をされる方が多いのか、切符をチラッと見ると、Z列車の長春行きやハルピン行きの切符を持っている乗客が多かったです。 軟席候車室には大きなコインロッカーがありますが(1回15元)、ハルピン駅でロッカーが壊れてドリルでロッカーをこじ開ける状況を見てしまうと、とても使用する気にはなりません。 幸い、一席だけ空いていたので荷物を置いてパソコンの鞄だけ持って駅内をウロウロしていました。本来なら線路脇の生活道路に入って、Z列車の高包編成状況をチェックしたかったのですが、スーツケースのハンデが ありましたので北京駅広場からは出られませんでした。軟席候車室を10回ほど出たり入ったり出入りを繰り返していたら、切符を確認する服務員から「もう見せなくていい」と言われ、顔パスで入れるようになりました。 Z15次のハルピン行きが入線すると、ほとんどのお客さんはZ15次に乗車してしまい、あれほど混んでいた軟席候車室は一気にガラーンとなりました。

新鮮な食堂車 日本人います  Z49次南京行きの切符改札は1階の軟席候車室ではなく、2階の2番ホーム入り口で行われました。だから2階にはものすごい人のかたまりが出来ます。ようやく階段を下りてホームへ。乗る席が4号車でしたので、先頭車両に 行くことも楽です。
 1番ホームには臨時列車で北戴河から来ました。編成が新型軟座RZ25Tと新型軟臥RW25Tの編成ですが寝台のほうが車体が緑色です。緑色だと旧車両とイメージしますが、車両には確かにRW25T と書かれていました。ということは共産党幹部が乗車していたということもありえます。
 Z49次は本来は18両編成ですが、8両目が抜けています。これは将来(今年中?)高包を連結します。車両案内のしおりも「高包連結しますよ」と書かれていました。切符を頼んだとき、高包は無いよと言われましたが連結されていなければ無いに決まっています。 ちなみにネットで高包が連結されると報道していたZ41/42次天津ー上海間の列車も確認したところ、高包の車両番号が抜けていました。

 列車は夜9時40分を過ぎたころ音もなく発車しました。部屋の乗客は、自分と南京へ旅行する3人家族でした。晩御飯を食べていないので、空いているだろうとおもい、パソコンを持って食堂車に 行きました。この列車の食堂車は車両半分サロンカーっぽくなっていて、服務員に座ってと言われたところは、横に長いソファーでした。チャーハンとチンジャオロースと青島缶ビールを注文し、料理を待っていたら 日本人の団体さんがやってきました。美人のウエイトレスさんに絡んでいます(でもぼられていた)。今回列車で日本人旅行客に会うのは初めてです。自分は特に話しかけることもなく、黙々と遅い晩御飯を食べていました。  

美人ウエイター、日本人のおやじたちに色気で高額商品を買わせています(笑)  食後、テーブルをきれいにして、パソコンでHP更新のネタを打ち込んでいたところ、列車長と乗警のおやじと、コックがやってきて、このパソコンに興味を持ったのか、 あれこれ聞いてきました。しまいには「酒おごるからいろいろ話してくれ」(あんたら仕事中だろ?)と言い出してしまい、開放されたのが夜中でした。
 でも色々鉄道に従事している方の話を聞くと、まず「寝れない」 と言う答えが返ってきます。みんな南京駅に着いてやっと就寝できると語っていました。女性の方は肌荒れが気になるみたいで、早く駅について休みたいとぼやいていました。乗警のおやじも何時間かおきに全車両見回るとも言っていました。こちらも南京駅に着いてからやっと 寝れるそうです。仲良くなったので、ここぞとばかりにこのHPを宣伝してきました。

   部屋に戻る車両で服務員が布団を巻いて、通路の椅子に座って仮眠をとっていました。何で自分の服務室で寝ないのかと聞いたら、職務中なので服務屋では 寝れないと言いました。やっぱり普段の勤務態度がでかくても夜通しの勤務はきついのでしょう。
 朝は南京長江大橋を渡っている最中に目を覚ましましたが、遅く寝たこともあってかなり眠いです。昨日一緒にいた服務員たちは元気に働いていて、南京駅で降りる自分を笑顔で見送ってくれました。 出口のそばに南京ー上海・寧波行き専用特快列車窓口がありましたので、明日の上海行きの切符をすぐ買いました。昨日の寝不足がたたってか南京観光はほとんどできず、午後昼食を食べた後は夕方までホテルでずっと寝ていました。

次回は、上海を走る特等軟座をお送りします。

[ 中国鉄道倶楽部 ][ 中国鉄路旅行記 ][ 超乗り鉄法 ][ 豪華車輌乗車10000キロ! ]

Copyright (C) 2004-2006 borgen. All Rights Reserved.