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鉄の屑作戦 斉斉哈爾往復 6.15(水)

6:30に起床。

最近の東北の天気は良くない、長春、ハルピン、チチハルともにみんな雨、もしくは雷雨。前日の夜中は落雷で何度も眼を覚ました。今日チチハル方面に行く予定だが、天気を見たら午後から雷雨。ひじょ〜に欝になる。
しかも追い討ちをかけるように今日の朝大学寮の同室からトンデモない電話が来た。

昨日寮で火災が起きてさあ・・・

 飛び●の次は火災かよ。蘭恵は呪われているんじゃないか?と考えるほど最近良くないことが続いている。幸い自分の住んでいる部屋は燃えたり、消化水をかけられなかったため道具は平気だが、近いうち5階か7階に移るみたい。でも22日まで還ってこれません。

先に発車するN12次ハルピン東に向けて発車する快速

 8:00頃に駅に行く。17日の高級軟臥を求めるがやはり買えない。発車24時間前から発売する事を確信した。今日乗車する列車は10時20分に発車する城際特快だが軟座を求めても『没有』と言われ、「硬座しかないから諦めな」のせりふまで言われた。この時点では切符を買わずどうするか悩んだ末一旦ホテルに戻りトイレに行ってから再び駅に向かった。
 このとき9:25。ハルピンで撮り鉄も考えたのだが、暑いので出かけられるうちに出かけたいと考えチチハル行きのT403次硬座切符を購入。10時2分にT403次行き案内が出てゲートが開かれる。待っていた車両は機関車DF4Dと25K硬座と硬臥、7両編成。硬臥は硬座扱いでベット下段に4人座ることになっているが、上段使用の規制がなく自由に使える事ができるのでうらやましかった。

 ハルピン鉄道局では1999年10月から『動車組』と呼ばれる特急デザインのディゼルカーが客車の前後に連結される車両を導入した。1999年の時刻表を見るとハルピンーチチハル、ハルピンー牡丹江、ハルピンー綏化(sui hua)、ハルピンー佳木斯間で使用されている。
 車型はNYJI型で機関車に『北亜』と書かれている。客車はYZ25DT、もしくはRZ25DTで最高速度は140キロ。種類は2種類あり、青と白のツートンカラーと赤とシルバーカラーの2種類だが、シルバーカラーの機関車(内燃機関)だけは見たことがない。

 以前ハルピンに行かれた他の方の情報によると、「客車はステンレス製は残っているが、牽引はディーゼル機関車だった」と言う状況だった。中国の悪い習慣は壊れた場合場所にもよるがそれをずっと放置するくせがあり、結局モノそのものを駄目にしてしまう場合がある。結局「ステンレス」の方はもう駄目なのか。なお青白カラーの方は今でもまるまる編成のまま走っている。

現在ハルピンーチチハル間の乗車特快は3種類あります。
N15/16次は特急タイプの車両だが、全て硬座編成(40元)。
T401/4/5/8次の車両はステンレス製で、1両軟座(77元)が連結されている。
T402/3/6/7次の車両は25K車両で、硬座と硬臥(共に50元)が連結されており、硬臥は基本的には硬座扱い。

客車に連結するDE4DT403次のサボ

 列車は発車後左にカーブし、ロシアとの国境の黒龍江に流れる松花江を渡る。鉄橋は『松花江鉄路橋』と言う名前で橋の線路の横に小さい歩道があり人は行き来できるが軍の管轄下にあるため撮影は出来ない。この区間だけなぜか単線で鉄橋を渡り終えると複線になる。列車の乗車率は9割ほどで結構埋まっている。途中『大慶駅』に停車するだけで288キロ区間を2時間50分で走破する。
 列車内を見ると従業員が水を運んでくる。もちろん飲み水でこれは紙コップで自由に飲める。車内販売でも水を販売しているが、こちらは市価の3倍(3元)とぼたくり価格なので買わないほうがいい。そういえば今回YZ25Kは初めて乗車したが(ずっと鷹と楠が続いていたもので・・・)、随分底上げされているように感じている。着座姿勢の角度は90度に近いがそれでも
 座席は軟座に近いし、冷房は効いているし、トイレも綺麗と高い料金を取っているだけの事はある。後は客層を何とかしてもらいたいのだが、こればかりはどうしょうもできない。硬座には滅多に乗車しないが理由は公共物をないがしろにする『人民以下の乗客』と一緒になりたくない事。
ここの乗客はゴミはその辺に捨てる、禁煙区域でもタバコを吸う、車両の絨毯に平気で豪快に痰唾を吐くなど人間としてあるまじき行為を平気で行なうので、見ただけで嫌悪感が走る。乗車1時間でもう嫌になったので窓の外を眺めるか寝るかどちらかの選択だった。

 列車はゆうに120キロペースで草原を駆け抜ける。景色はあたかも北海道のような感じでのんびりとしたものだった。このときの天気は最高で、外から草原を走る列車を撮影してみたかった。大慶には11:45に到着。ここで幾人か乗客が乗り降りを行なう。反対線路にはDF4に牽引されたステンレス客車がやってきた。

 大慶を発車後、しばらくすると広大な湿原が目に飛び込んでくる。ここは丹頂鶴も来る湿原で景色は良かった。これがしばらく続く。チチハル南東26キロには『扎龍自然保護区』と言う有名な保護区がある。そのうちにチチハル方面の空が次第に雲がかかってきた。どう見ても午後から夕立だとはっきり分かる色の雲だった。

 チチハル近くに入ると線路がオーバークロスする場所がある。そのまままっすぐロシア国境:満洲里駅方面と通遼・白城からくる線路がクロスするのである。満洲里に向かう列車はチチハルには停まらずそのまま国境に向かっていく。チチハルから先にある地名は『黒河』や『図里河』『漠河県』とかもう中国の東北の辺境に位置する都市があるだけである。もちろんそこから先は国境があり、国境の黒竜江を渡ればロシアに行ける。

 チチハル駅には13:10に到着。すぐ午後の切符を買いに行く。軟座はT408次だけしかなかったので3時間チチハル見物をすることになった。チチハルは300年の歴史があり、この地方に住む少数民族は30を越える。ダフール語でチチハルは『辺境』の意味だが今では黒龍江省第2の都市となっている。大陸性気候で夏はサウナ、冬は冷凍庫と寒暖の差が激しい。北京からの特快(T47/8次)や大連、牡丹江、黒河、杭州からも列車は発車している。夏はここまで避暑に来る旅行客が多く、北京発T47次の切符は入手しづらい。
 しかしシーズン以外の駅前は市の中心から離れているせいもあるが閑散としていて、潰れかかった国営企業群の建物が目に留まる。食堂だって国営系だから料金は高くそれであまり美味しくはない。従業員と言えども公務員なので働かなくたって給料をもらっているから味にこだわる必要が全くないわけだ。駅舎の隣には堂々と軟席候車室専用の建物があり、建物の上の看板には高級候車室と文字が飾ってある。どうせこれは地元の幹部専用の建物だろう。一般人には関係ない。

T453次の硬座チチハル駅前

チチハル駅から300メートル未満のところに市バスターミナルがある。ここから黒龍江省各都市行きのバスも出ている。

 駅前通りを線路に沿って北側に歩き、途中右に折れて線路をくぐり、撮影に行こうと考えたが本数が少なそうなので止めた。だから駅に入線する際にチラっと見えた歩道橋の上から列車を迎撃しようと考えた。そのまま駅の反対方向に回り込み南に向かって歩く。駅の反対は工場地帯とマンション群で先鋒路を歩いたが、以前貨物が通ったと思われる引込み線を渡った。その時奥のほうで昔の『緑皮車』が放置されているのを発見して奥まで線路伝いに歩く。
 放置されていた車両は戦前に造られた車両なのか、ほとんど原型を見ることは出来ないが、公務車っぽかった。撮影中にでかい蚊の大群に襲われ、逃げたがしつこく追ってくる。100メートル逃げても追ってくるので殆んど退治した。

謎の旧客車チチハル駅のホーム

貨物列車チチハル発普快

 5分ほど歩いたら陸橋への抜け道を発見し陸橋に上る。チチハル駅のほうに目を向けると、特急タイプのN快速が停まっている。例の青白タイプで先に発車する。他には機関車回送、貨物が来た。北京周りだと機関車の発する汽笛は騒音としてできるだけ使わないでいるが、地方だと法律効果が無い様で、汽笛を全開に鳴らすから煩くて仕方がない。
 そうこうしているうちに反対側の景色が歪み始めた。さっきからずっと雷が鳴っているのでついに夕立の到来と言うわけだ。幸い折り畳み傘を持っていたためカメラとリュックは無事だったが全身はびしょ濡れで、走って軟席候車室まで行った。15:20の出来事だった。

 軟席候車室には『顔のいい』従業員だけいたが、勤務態度は真っ先にリストラ対象者ばかりだ。なんか昼寝しているし、はじめ『死体が動いている』のかと思いましたよ。室内も暗いし、雰囲気悪いしこれじゃ墓場ですわ。軟座に乗車する人たちが増えてきたのでようやく明かりをつけた。ホントに手前ら職員は給料泥棒です。

チチハル駅軟席候車室T408次の車両番号

 16時40分ごろ先ほど大慶で見たハルピン行きステンレス車、T407次がチチハルにやってきた。改札が始まり、とりあえず先頭車両に行こうとしたら、莫迦な職員が「ここにいて何か意味あるのか?」とアホ発言をしてきたので「機関車撮るんだよ、役立たずあっち行ってろ」と言うが「ここで撮影しても意味は無いからさっさと車両に乗れ!!」としつこい。だから「お前みたいな屑が写真に写るとカメラが腐るから散れ!!」と言い返した。なんかひどいことを言っているが相手が人間の形をした畜外だから仕方ない。

車両に戻り軟座に乗車する。先に日本人観光客ツアーが列車から降りてきた。チチハルに何の用があって来たのかは分からなかった。
 乗車したT408次軟座は真ん中を中心に席が向かい合っているのでリクライニングが出来る。しかもガラガラなので自由に好きな席に座れる。シートはしっかりしているし、日本の特急よりシート幅も広いので列車発車後、ぐっすり寝てしまい目が覚めたらもうハルピン近くまで来ていた。チチハルからハルピンに行くときだけ2時間半と少し速い。

 到着時間は19時過ぎであたりは暗く、先に夕食を食べようと考えホテルの近くの焼き餃子屋に行った。その後は部屋に戻り、ネットに今日撮影した画像を公開する作業に追われていた。寝たのは多分夜中1時過ぎ。

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