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T729次乗車記


乗車した列車番号 乗車区間 切符の種類 切符の金額 乗車した日付
T729次
上海ー杭州
新空調特等軟座特快
71元
1月2日


T729次 1月2日   T729次(南京西ー杭州間)は本来はT701次でしたが、昨年の12月に上海方面でプチダイヤ改正が行われたとき、改名されました。
 上海方面の特快でこのT729次ともう片方のT740次(南京西ー寧波間)には全て軟座編成ですが、2等、1等、特等と3種類あります。
 切符は乗車前日に上海駅に到着後すぐ買いに行きました。揚州ー南京ー上海ー杭州ー寧波間の城際特快では、これらの主要都市だと途中下車する乗客も多いので 途中乗車でも切符の入手は他の長距離列車と比べても比較的容易です(が早めに買っておくに越したことはありません)。

 今回購入した切符は特等軟座(71元)。上海駅軟席専用売り場で購入しました。翌日11時半過ぎに上海駅の軟席候車室に入りました。出発時間は午前11:58。 通常の長距離列車の始発だと発車30分前に乗車案内が出ますが、途中駅からの乗車だとだいたい発車10分〜15分の間に乗車案内が出ます。
 11:45過ぎ、 普通ならT729次の乗車案内はとっくに出ていますが、なかなか出てきません。服務員に聞いても「等一下!」の1点張りです。同じ列車に乗車する他の乗客も 乗車案内がないので、すこし騒ぎ始めました。5分後電光掲示板に出た案内は「晩点」12:12開車です。どおやら何らかの理由で遅れたみたいです。


特等軟座車両 T729次 1月2日  12時過ぎに乗車案内が出て、乗客たちは我先と1本しか稼動していない軟席候車室のエレベーターを駆け上がりました。列車は白いボディに水色ラインの入った いかにも速そうなデザインの車両でした。各車両側面にはクラスを分ける2、1、特と書かれています。

 自分の乗車した特等軟座車両はRZT25Z型です。車内は個室(料金は同じで、 早いもの順です)と1+2の座席ですが、席は1等車両よりも当然広く、前後間隔も満足のいく広さですが、さらに肘掛もRZ25T型より幅広いものでした。中国の座席はヨーロッパの 列車と同じく回転はしません。どうやら回転式椅子の文化は日本だけのようです(聞くところによるとこの回転シートはよく壊れるようです)。

 座席は2,3席を除いて満席です。以外に思ったのは、大体中国人が切符を買うとき、どうしても安い安い切符を買うイメージかつきますが (北京駅で、Z列車なら軟臥よりも軟座を購入している乗客を幾人も見ました)、上海の方はお金持ちが多いのか高い切符もまんべんなく売れているみたいです。

 列車は発車した後、上海西駅まで複々線ですが、これ以降は北方と南方に分離します。杭州行きは当然南方で、上海ー杭州間の距離は丁度200キロあります。 この日の上海の天気は快晴で、カーテンがないと日差しの強さに耐えられません。暖房は効いていましたが寧ろ要らないくらいです。この車両には 車両速度を示す電光掲示板が付いていませんでしたが、車両自体は160キロまで出せますので、列車の速度もそれなりのものでした。

新年を祝う爆竹(放鞭炮) 1月2日   あたかも春の陽気に包まれて、杭州手前まで眠ってしまいました。 この区間は意外とカーブが多いのですが、全く気になりませんでした。やはり特等車だからですか。列車名はノンストップで2時間走り、15分発車が遅れたのにもかかわらず、杭州駅には定刻通り到着しました(14:05)。 下車後はいよいよ本命である明日乗車の金温鉄道の切符を買いに、混んでいる杭州駅切符売り場に足を運びました(杭州駅切符売り場は2階、軟席切符売り場は駅北側の1階にあります)。

 後日談・・・今回予約した杭州のホテル「杭州クラウンプラザ4つ星」は、「駅から5分」というふれこみ文字を見てそのまま予約してしまいましたが、別のサイトで調べると「杭州東駅」と表示されており、「謀られた」 と思いました。直行バスは無く、辛うじて近くに停まる528路バス(1元)は発着場所が分からず(軟席切符売り場から斜め正面あたり)、結局K518路バス(2元)で終点杭州東駅まで乗車してからホテルまで歩いてようやくたどり着きました。 杭州東駅は始発列車の無い駅ですので、ここから乗車するとなると無座しかありません。駅前は閑散としていて、ずいぶん寂びれていました。人もいますが、列車を待つ人か物乞いだけです。

 杭州市内のバスはワンマンバスで、困ったのが小銭の確保。Kは空調付だから当然2元だし、おつりは日本と違い出てこないので、北京のバスで普段はウザイ車掌の存在がありがたいと感じました。

夕方杭州中心のほうに足を伸ばしましたが、帰りの小銭が足りなくて、スーパーを利用して小銭を作らないと、帰りバスに乗るときが大変です。夕食は、長蛇の列が出来ていた杭州小吃「彩豊小吃」の包子でした。 あとはスーパーで適当な食料品を購入して、ホテルの部屋で一人晩酌をしました。
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