T738次乗車記
乗車した列車番号 |
乗車区間 |
切符の種類 |
切符の金額 |
乗車した日付 |
T738次 | 揚州ー南京 | 新空調軟座特快 | 24元 | 1月1日 |
朝8:21に揚州駅に到着したものの、特に観光の予定も無いので、そのまま南京経由、上海に行くことにしました。駅の外に出たあと、すぐ切符売り場へ向かいました。乗車したかった列車は9:31発の5038次揚州ー南京行き硬座(しかもこの区間途中停車なし)。料金は距離100キロ普快、8元とお買い得だし、空いた時間で揚州駅も見学できると思って、安心していました。
ところがいざ時刻表を見てみると、南京行きの5038次は壁の時刻表に載っておらず、電光掲示板にも掲載されていないので、休止の可能性がありました。駅員に列車があるか聞いてもどうせ「没有」の返事の可能性が大きかったので、あきらめて9時に発車するT738次揚州ー上海行きのうち南京行きまでを買いました。
この列車は意外と座席の供給が豊富なように見えました。新空調軟座特快、24元。実はこの列車には乗りたくありませんでした。
しかも南京駅まで5038次より遅い各停ですので、移動時間もそんなに変わりありません。料金も3倍しますが、南京午前着の列車がこれしか無かったので、発車15分前に買いました。
候車室に走って行きますが、候車室から改札口へのゲートは開かれていませんでした。どおやら10分前に開き、検票は3分前で閉めるようです。列車は候車室を出てすぐのところに停車していますので、移動には時間がかかりません。車両はRZ25T型で北京発上海・杭州行きZ列車に使われている車両と同じです。
編成は13両。DF4Dが牽引しています。座席は2+2で、真ん中が向かい合っている席4箇所。あとは真ん中を中心に集団お見合い席みたいな感じのつくりです。座席の広さはまずまずで、一応リクライニングシートがつきます。トイレは25T型シリーズの中で唯一「垂れ流し」(流すと線路が見える)です。去年あたりに完成した車両なので、車内は明るくきれいです。
この列車は去年の暮れに全車内で無線ランができるようになったと発表していましたが、どこの規格なのか全く分からず、案の定全く自分のパソコンでは使用不能でした。
列車は9時に発車して、10時半ごろ南京駅に到着します。発車後車両の担当服務員がきて、スチュワーデスのようなお辞儀方法をとって歓迎の挨拶をしてくれました。単線ですので考えていた以上のスピードの無さがこれ本当に特快?と疑問を抱かせるような遅さでした。儀征、六合と途中各駅に停車しますので、当然硬座の無い列車に大勢の乗客が乗ってきました。たちまち車内は大勢の人で席が埋まってしまいました。
自分もはじめはガラガラでしたので、好きな席に座っていましたが、あとで身動きがとれず、すこし窮屈な思いをしました。列車は畑の中をローカル線のようにゆっくりと走りました。長江を渡る手前で、上海へと続く京滬線と合流をします。
日の高さが真ん中に近づきつつある頃、南京長江大橋を渡って、南京駅にすべりこみました。所要時間大体1時間30分。南京駅で機関車交換。あとは14時に上海に到着できるように各部チェックが事細かに行われていました。乗客の3分の1は南京で下車してしまい、南京駅でまた新たに大勢の別の乗客が乗車するためにホームで待っていました。
南京駅は新駅舎を建築中ですが、この新駅舎が完成と同時に南京西駅が廃止されるとの噂を聞きました。出口付近にある城際切符窓口で上海行きの切符を購入し、ところどころ埃と泥水で成り立っている仮設道路を使って南京駅軟席候車室に向かいました。
後日談
南京駅付近に2時間ほど滞在をしました。駅前には移動式屋台(ほとんどが盒飯)がずらりと並んでいて、食べ物には困りませんでした。南京駅新駅舎は現在建築中で、足場がかなり悪いところもありました。道路を渡って玄武湖を見に行きましたが、晴れた寒空の下、凍っている湖がひんやりしていて、この場にいるだけで体が涼しく感じてきます。
駅前風景のひとつで目を覆いたくなるのが乞食の多さで、子供を使った乞食と身体障害者系(生まれつきではなく、後から無理やりされた)多く目立ちました。去年の夏にも南京駅に行きましたが、去年よりもだいぶ増えていると思います。
また幾人かに「携帯電話を買わないか?」と声をかけられましたが、こちらは新品を見せて、購入時におもちゃとすり替える新手口の詐欺ですので注意してもらいたいものです。
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