九寨溝!あれはいいものだ 5月2日(月)
朝5時に容赦なく電話がかかってくるので電話回線を抜いていたら、直接携帯にかかってきた。寝不足なので日本語で出て韓国語で切った。
朝5時半、「いつもの」朝飯が始まる。中国に来て以来、この朝飯方式だけは未だに慣れない。極端に味がないか極端に塩辛いか極端に臭いか。味が大味すぎるのである。といっても九寨溝内じゃおそらく食料品は売っていても値段も「世界遺産クラス」だから手は出せないので、
しぶしぶ少しだけ腹に入れた。あとは成都から買い込んでおいた食料品に頼るしかない。
6時に出発。よく眠れなかったのだが途中爆睡していた。ガイドが九寨溝は学生票が使えると言ったらしいが、寝ていたので聞いていなかった。それ、あらかじめ北京で申し込むときに言えよ!!あとこのバスツアーは「寄せ集めツアー」なので食事やホテルが申し込んだ会社によっては差がかなりはっきり出てくる。この日パンフレットには九寨溝内で自分だけ昼食なしだった(あっても大したものではないが)・・・。
8時半に九寨溝に到着。第一印象「人多すぎ」。99%は中国人だろうなあと感じるくらい喧しかった。九寨溝のゲートを通過すると、バス停に園内専用のバスが停まっている。このバスに乗って一気に上のほうまで登る。この園内バスは九寨溝入場とともに一緒に買わされる(別料金)が乗り放題なので、買って置いて損はない。ちなみに7月1たちから九寨溝の入場料が上がる。今の時点では140元だが、7月以降は220元となる。実に50%の値上げで、個人旅行じゃもう来れない金額だ。
九寨溝は5月と10月の時は行く人が多すぎるので、政府は入場制限を取っている。1日1万2000人が限度。門票の値上げはある意味観光客への間引きか?と勘繰りたくもなる。
九寨溝は大きな地区が3つあり、入り口から途中諾日朗までの区間を「樹正海」、諾日朗から道が2手にわかれ、ひとつが長海へ通ずる「則渣窪溝」。もうひとつが「日則溝」で我々は「日則溝」のてっぺんまでバスで登った。バスの終点から原生林を見て周る。このあたりからは自由行動で集合時間は夕方18:30となっていたのであとは自分の体調に合わせてゆっくり見ていく事にする。
我々が見て周ったコースは原生林ー(この区間はバス)箭竹海ー熊猫海ー熊猫瀑布ー五花海ー珍珠海瀑布ー(この区間はバス)諾日朗という順で見て周った。バス以外は歩きだがほとんどが下りなのでそんなに疲れる事はなかった。
箭竹海から始まる藍(あお)い水を張った景色はなんとも形容しがたいとても涼しそうな景色だった。なにげに水面下にある巨木の残骸がとりわけ興味を誘った。本日の天気は午前晴れ曇り、午後曇りやや風あり、夕方雨と観光に不向きな天候だったがそれでも初九寨溝の自分にとっては満足の行く観光だった。こういった自然が見られる事は自分にとって心の癒しであり、心が洗われるからだ。また平年より水(雪解け水)が少ないので、残念ながら熊猫瀑布はただの岩むき出し風景だけとなってしまった。
とにかくこれはもう自分の目で見てくださいというほかに言う方法がない。ひんやりとした群海に反射する風景。こういった風景が見れる場所も世界では数が少ない。バス移動だと時間がかかりすぎるので飛行機をお勧めする。生まれて初めて思った、「お金を払っても見に行く価値がある」。
九寨溝内ではゴミが少ない、というのも園内でのゴミポイ捨て&タバコは500元の罰金が待っているからだ。それでも捨てる奴は捨てるので、こちらに住んでいるチベット族従業員たちが必ずゴミ拾いを行い、常に園内の清潔感を保ち続けている。ゴミが増え過ぎて世界遺産から取り消されれば、中国と四川の面子は丸つぶれだからだ。北京市内や大学でも是非実施してもらいたい。
珍珠海瀑布を見終えた後はバスで諾日朗まで戻り、長海方面のバスに乗り換える事になる。こちらの方は池が少なく、長海と五彩池しか見る場所がなく、あとは干上がったものばかりだった。
15:00前、諾日朗瀑布近くにまでバスで戻り、瀑布を撮影した後は出口まで歩く事になる。老虎海、樹正瀑布、樹正群海を見て周る。九寨溝は残念ながら上から見下ろした風景が少なく、辛うじて樹正群海がちょこっと上から見下ろした格好になった。藍と緑のコラボレーションだから綺麗です。樹正群海のそばにはチベット族のお土産屋やチベット仏教の白塔、バスの中からはチベット族の住まいがみれた。どれも中国で見られる家とは違い、なかなかの趣があった。
雨が降ってきたので、来たバスに乗る。九寨溝入り口を過ぎて、総合センター兼お土産屋があったので、ここでしばらく休む。
18:30、ホテルに向かうが、ここでガイドともめる。ホテルはツアー4日間全て1人部屋で予約したのだが、今日の九寨溝と明日の松藩は部屋が取れず、相部屋になるという事らしい。こちらはそんな事聞いていないので、烈しく抗議。だったら金返せ!!ガイドも一瞬ひるんだものの、そこまで面倒見切れないといった。
ようするにサジを投げたのである。すぐ北京の旅行会社に抗議の電話を入れたが、ずっと通話中だった。結局留学生相手の旅行会社でも、実態は業務の丸投げでダメな会社はダメだということをはっきり認識させた。こんな事なら列車の往復だけ北京で買って、あとは成都でツアーの手配をすればよかったと後悔しきりである。ということでこの旅行会社はもう2度と利用しない。
良くも悪くも中国旅行社の実態が表われた出来事となった。こんないい加減な業務を行っていればいずれは皆からソッポを向かれる事間違いない。日本語のパンフレットがあっても、受付や担当が日本語が話せない、誠意ある対応が出来ない。こんな事じゃ永遠に日本人の心は掴みきれないだろう。
相部屋の中国人はいいおじさんであったが、夜中いびきがうるさく、こちらも大声で叫んで黙らせる苦労が続いた・・・。
5枚下ろしにするからな!!
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