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北京ー大連、T225次特快乗車記

05年11月24日乗車 著者:寝台軟様

*文章および画像は著作者にあります。したがて無断使用は厳禁!!


北京駅を出発する、T225次:北京ー大連行き

【2階建て寝台車に乗って】

 このところ、公務で忙殺されています。そのため先月は8晩、火車の中で寝ました(いずれも夕発朝着)。
 こう書くと、ご覧の皆さんからは羨ましがれそうですが、半分以上が「上海-済南」のT105,106で、出向の身なもので費用倹約が最大の理由。硬と軟を試すくらいで大して変化はないし、殆ど闇の中で景色もなく、食堂車もなく(あっても利用するほど時間なし)、朝は毎度便所の混雑で緊張するばかり…(「男子小用」をつけてくれ!!)。

 その中、11/24に北京-大連T225の双層軟臥に乗りました。 この存在は予ねてボーゲン网東からも訊いておりましたが、今回は済南-北京-大連と大きな荷物の「ハンドキャリー」が1つの使命で、連続出張で疲れてる事もあって単純に「1時間でも多く寝れる」という理由の選択でした。情けない事に北京站改札をくぐって列車を見て初めて「あ、そうか」と気づいた次第です。
 軟臥下段を確保していました。2階なら2人部屋です。早速切符をチェック。がっかり、また例によって「下(地下?)室」でした。
 前回04年の3月にも徐州-上海西を、2147次という今は無き泰山始発の列車でこれを経験していますが、2階は良いが下室はなにかぱっとしない印象でした。

 今回じっくり見て、その理由がわかりました。「せまい」のです。

 とりわけ上段の狭さは極めつけで、苦肉の策で「頭を逆向きに通路側に寝る」ようにしています。

 それとカーゴスペース。
 上段通路側(通路上)にあるべき荷棚はナシ。加えて、下段ベッド下スペースがどういう訳か暖房装置で塞がれているのです。厚さ10数cm程度のモノですが、まるでわざとこのスペースを使わせないよう、嫌がらせチックに固定されています。
 いったい何を考えているんでしょうか。 前の晩は硬臥ベッド下に収まった私の大荷物も、ベッド脇に平行に置くしかありませんでした。

T225次軟臥内部
 検札で車掌が、いったいこの荷物は何かと聞いてきました。ベッド間の床にデーンと置いてある上、ちょっと見た感じ「焼夷弾」を想わせる円筒形でしたから(^^;。 中はがらんどうの食品用の濾過機と分かり、「●△×◎■…託運…×■△×」と言われましたが、だいたい何を言いたいか想像ついたものの、正直?に「聴不憧」と申告。しばらくしてこんどは女列車長がやってきて、同じやりとりがありましたが、聴不憧ぶりに呆れてか、憮然と去って行ってくれました。
 「この車両の設計が悪いんだよ」と言いたい所ですが、制限イッパイの大荷物つきですので、にこにこ大人しくしてました(汗;。

 北京発18:00、この時期もう窓外は暗闇です。この時点、個室には私だけでした。しかしこれで、この後スーツケースの3人組でも乗ってきたら悲惨です。 天津、塘沽、唐山…(-_-)゜zzz 。

 珍しくも幸い、大連までずっと1人でした。 ひょっとしてあの列車長、とりはからってくれたのかな(・。・;
 硬臥はあまりよく観察してませんが、なんせ硬臥でも下室は2段ですから(但し2階も2段)、根本的に違う点は、軟臥はベッド幅が10cm程広いだけとドアつき個室である事ぐらいでは?
 軟臥を買っても、殆どこの下室に当たるみたいです(計算上のスカ期待値は概算2/3だが…)から、残念ながら魅力的な軟臥とは言えませんねぇ。下室の上段は、この際思い切って荷棚にしてしまえば〜!と思います。

 その他、1つおもしろい発見があって、硬臥の上でも下でもない車端の区画。切符販売の都合か、ここも上下室と同様の2段としており、ここの上段の上空間は中腰で立てるくらいの、破格の広さでした。
 しかし、これもますます当たる可能性低いですね。 日本の窓口職員が、583系で「ちょんまげ(パンタグラフ)の下、アルよ」と言ってくれる(古いか)のは、非常に優れたサービスでありますゾ。

【T225/6次:列車情報】
T225/8次:北京18:00→大連6:00
T226/7次:大連18:08→北京6:08 総距離:1065キロ 所要時間:12h
硬座140元、硬臥257元、軟臥390元。車輌はSRW25Bの2階建て。食堂車は無し。

大連駅到着


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