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西安旅行3.26.午後編


(2005年3月26日)

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 昼飯に高い料金を払わされた後は、初めに始皇帝陵へ。10年前にはじめて来た時は、門も壁も無くただの山だったが、現在は発掘調査もままならぬうちに、人のお墓に勝手に門と塀を造り、高い料金を徴収するようになった。
 始皇帝陵の内部は一応史記に書かれている通り、水銀の川が確認されているが、これを発掘するには最低でも50年待たなければいけない。

 始皇帝の評価は偉大な皇帝と非常な独裁者の2面を持っているが、少なくとも、独裁者の部分は後の世の学者達によって事実を捻じ曲げられている部分が多い。まあ毛沢東の事業より偉大であることは事実だ。

 始皇帝陵は外から見るだけでも十分なので個人で旅行をされる際には「敢えて行かなくてもいい」場所である。もし騙されて連れて行かれたら、今後は2度も行く必要の無い場所だと覚えておけば、時間とお金を無駄にすることは無いでしょう。
 折角来てやったので、我々も貴重な30元を払い、陵に上ってやった。陵は石階段で造られていて緩やかな斜面なので上るのは疲れないが、とにかく日差しが強く、サングラスか帽子があれば尚良い。

 この日はとにかく暑く、長袖がいらない天気だった。上っている途中で、若い中国人たちは「累死了」「熱死了」「渇死了」(疲れて死にそうだ、暑くて死にそうだ、喉が渇いて死にそうだ)とうるさい。普段のブライアンも授業中にうるさいが、それ以上だ。上り終えたからといって別にスタンプがあるわけでもなく、 記念品を貰えるわけでもなく、ただ何にもない風景を見下ろすだけだった。                                                始皇帝陵・・・ザコ遺跡度・・・60

秦始皇帝陵 3月26日撮影 西安 兵馬俑にある銅車馬 3月26日撮影 西安

 次はようやく今回の最大の目玉、兵馬俑へ。今まではイメージで監視が厳しく撮影もままらない状況だったらしいが、最近は規制が緩くなったようで、撮り放題と旅行者にやさしい環境となった。最も参観料金も、学生証がなければ尻棲込みする金額だからこれぐらいのサービスはあって当然と言えば当然なのだが。
 出来ればこのバスツアー高くてもいいから、午前中は郊外にある兵馬俑と華清池、午後は市内にある大雁塔と陝西省博物館と碑林に連れて行ってくれれば、これだけでも西安旅行を満喫することになる。しかもザコ遺跡に行かないので観光客に後で嗤われずに済むし、いい事づくしだ。

 兵馬俑は陝西省並びに西安市の財源を潤いさせ、西安の名前を世界に広めさせるきっかけを作った重要な遺跡だ。兵馬俑が無ければ西安はただの田舎都市といってもいいくらいの状況だろう。我々は先に銅車馬を見学した後は、いよいよ兵馬俑の1号抗に相見えることになった。

素晴らしい、始皇帝の精神を具現化したものだ。

兵馬俑 3月26日撮影 西安 兵馬俑 3月26日撮影 西安 兵馬俑 3月26日撮影 西安 ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ・・・・兵馬俑 3月26日撮影 西安 兵馬俑 3月26日撮影 西安 兵馬俑 3月26日撮影 西安

 もう何もいいません。お腹いっぱいです。写真もいっぱい取れたし、2号抗、3号抗は見なくてもいいくらいです。そういえば1号抗の隣の建物で、たまたま穴を掘っていたら兵馬俑を発見したおじいさん(農民、間違っても学者ではありません)のサイン会があったが、一筆21元と相変わらず拝金主義な営業方法だった。このおじいさんには幾ら収入が入ってくるのか興味があります(サイン料の9割は博物館が取っていくんだろうな)。

 兵馬俑をじっくり堪能したとは、電気自動車で駐車場へ。兵馬俑の駐車場、10年前と場所が変わってしまい、歩きだとそこそこきついので往復5元の電気自動車に乗ってあげました。
 一応、環境にやさしいですよとアピールしたいらしいが、何か間違っている。そもそも地球温暖化防をぐ方法はただひとつ、

おめーらの生活から石炭無くせ!!


電気自動車 3月26日撮影 西安 ボッタクリ土産物屋 3月26日撮影 西安

 駐車場まで行った後は少し時間があったので、おみやげ物屋へといっても、どうせ作りは粗末なくせに法外な値札をつけてくる店しかないのだから、見学するだけで十分。土産物のプチ兵馬俑も始め行った博物館でセット190元ぐらい。昼食を取った所に併設されている土産物屋は270元。そして本場兵馬俑があるお土産屋だとついに300元を突破した。こんなつまらない物、はなから買う気なし。

 しかし土産物屋では観光客から金をぼろうとする魑魅魍魎の類いがうじゃうじゃいる。ほんと歩くだけで、しつこいくらい言い寄ってきます。
 兵馬俑の置物もある程度大きくなるとかすかにひび割れがあったり、体の一部が欠けていたり(酷い場合だと指が欠けていたりするから、管理が悪いのか品物が悪いのか、ますます買う気をなくす)と明らかに「疵」が目立つが、売り場の奴等はそんなこと気にしていない。

疵なんて飾りです、素人にはそれが分からんのですよ。

なんてことも、しゃあしゃあと行って来るので、相手にしないほうがいい。「ここでは買うな!」それに尽きる。

ちなみに本物(?)のプチ兵馬俑人形を買いたければ、足の裏に穴が開いている奴のほうが本物だそうです。

華清池 3月26日撮影 西安 金魚 3月26日撮影 西安

 兵馬俑を見た後はもうマンズー(満足)で早くホテルに帰りたかった。が、あと1つ華清池が残っていた。華清池は温泉が湧き出ていて、今では敷地内でもマッサージや按摩を受けることが出来ます。市価の3倍くらい料金がかかるでしょうが。むろん歴史的に見ても有名なところで、最近なら蒋介石が延安に根城を張った共産党討伐のおり、ここで休んでいたら張学良に追われたという歴史も残っています。
 昔なら唐の時代に玄宗皇帝と楊貴妃の関係が有名で、こいつらちょくちょくここに来ていたらしいが。

どうせ清純とは反対の目的でしょう?

 バスクリンの温線には興味も無く、花壇に咲いていた花がきれいだったので、こちらを写して帰ってきました。 

 18:00過ぎにホテルに戻りツアー終了。やっと拘束時間から開放されたと感慨無量な気分になりました。部屋でドラえもんを見たあとは、再び3人で夜の食料を求めてレストラン探しに。今夜の主食は西安の特色料理「羊肉泡膜」。腐女子が喜びそうな雑誌に載っていたらしいので、まともな料理の1つであろうと信じて行ってみる。
 幸い、泊まるホテルから近かったので(鐘楼のそば)目的のレストランには難なく辿り着けた。レストランの名前は「同威詳」。

 レストランに入って、先ほどの料理を注文すると、先にどんぶりに入った焼餅(大)が出てきた。この焼餅を自分達の手で小さくちぎるのだが、この作業が大変!!。ある程度小さくちぎっても、服務員からは「でかい」と言われ、延々と焼餅をちぎっていた。腹減ったよ。ちぎり始めて20分経過。よーやく、我々のちぎった焼餅の入ったどんぶりを服務員が調理場へ運んでいって、5分後「羊肉泡膜」が出てきた。が匂いが何か変だ。とりあえずスープをひと口すすってみる・・・。

究極にまずい西安特色料理 3月26日撮影 西安 こんな美味しい包子は今まで食べたことが無い!! 3月26日撮影 西安

太難吃了!!(不味い!!)

 不味い!!不味過ぎる!!人生30年生きていて、こんな不味い料理に出くわしたのは初めてだ!!。北京に住んで8ヶ月ほど経つが、羊肉の味と香りが北京とは全く違う。どちらかと言うと、羊肉の「臭さと脂っこさ」を全面的に引き出した料理だ。臭すぎで呼吸困難になります。この料理を腐女子の雑誌に紹介した奴は多分この料理を食っていないだろう。特色料理だけで紹介したのか?ともかくこの料理、今回の旅行のA級戦犯に決定しました。
 しかも服務員共は人の注文の話を聞いているのか聞いていないのか、ロクデナシ揃いだったので、「同威詳」は絶対に行かなくてもいい西安のレストランのひとつになりました。

 あんな臭くて不味い料理は3分の1も食べずにさっさと外に出た我々。とにかくお口直しの食べ物が食べたかったので、イスラーム街の屋台を見て周る。そしたら一軒のイスラーム系包子店が(買三灌湯包子館)。まだお腹のすいていた我々はそこに突入。2階に上がって速攻で3種類の包子を注文する。この店はイスラーム教なので、お酒は扱っていません。包子は先ほどの料理と比較すると明らかに天国。我々は救われました。
 しばらくイスラーム街を練り歩いた後は、おとなしくホテルに戻り、テレビをつけっぱなしにしながら、眠ってしまいました。
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