[ 中国鉄道倶楽部 ][ 中国鉄路旅行記 ][ 西安旅行0503 ]

西安旅行3.27


(2005年3月27日)

*画像の上に矢印を載せると解説文が表示されます。画像の無断使用は厳禁!!



 昨日はあんまりぐっすり眠れなかった。夜中にTVを見ちまったから、結局寝たり目が覚めたりの繰り返し。これで朝飯を食った後はチェックアウトだから欝になる。朝飯はバイキング形式といっても、質素な料理が多かった。まっ朝だからそんなに食べる必要はまったくないか。

 ホテルをチェックアウトするが、2人の荷物が多いので4時に取りに行くということでホテルに預け、そのまま出る。朝っぱらからタクシーの運ちゃん共が待ち構えていたが、「ぼりはしないだろう」ということで、大雁塔に行った。

大雁塔 手前は三蔵法師 3月27日撮影 西安 大雁塔 3月27日撮影 西安

 大雁塔は三蔵法師に所縁の有る寺で、これも西安の顔となっている。最近大雁塔の前に三蔵法師の銅像が立てられた。ここは学割が効くので懐を痛めることもない。入り口を通って、すぐ線香や蝋燭立てる場所があったが、みんな熱心に線香と蝋燭を立てて、前の仏像に膝を着いて祈っている。

 しかし意外だったのは、ブライアンが熱心に拝んでいることだ。「お前の家仏教?」と聞くと「カトリック」と返ってきた。お土産も何か仏教系のものを漁っていた。とりわけ仏教の神様カードが気に入ったらしい。なんか素が白だったのが急に仏像色に染まった感じ。日本にいれば絶対「幸運の壷」を買っていそう・・・。宗教詐欺に遭うことは間違いなさそうだ。

大雁塔 3月27日撮影 西安 大雁塔 3月27日撮影 西安

 大雁塔に行った後は、タクシーを拾って陝西省博物館へ。近くなのですぐ着いた。ここは入り口で荷物を預けなければいけない。西安周辺の歴史は、周から秦、前漢、隋、唐と歴代王朝の首都にもなったりしたが、唐の凋落とともに王朝の首都は北京や南京、開封、杭州に移っていった。 だから古代史の展示物は多いが、宋以降は1つの展示場で元、明、清と3つの時代の遺跡を展示していた。

 小林さんの印象・・・

建物が立派だけど中身が無いね。

 そりゃあひでえよ。確かにペラッペラだったことは事実だが。

陝西省博物館 3月27日撮影 西安 陝西省博物館 3月27日撮影 西安

 お昼は解放路にある餃子館へ。解放路は東門の方にあるのだが、お昼なので渋滞しそう。タクシーを拾って行き先を「解放路の餃子館」と言うと、ここからじゃ遠いから20元と吹っかけて来やがった。ふざけるな!!

テメーの都合なんて聞いてねえよ!
さっさとメーター倒せや!!!

男3人で大喝し、メーターを倒させて餃子館へ移動させた。メーターだと16元。ボろうといったって無理だよ。

 お昼は有名な餃子館。西安では有名らしい。西安駅前にもあるそうだ。ここの餃子フルコース(量は少ないが14種類の餃子が出てくる)、1人80元を頼む。結構待たされたが、普段昼間から作るものじゃないから 時間がかかる。仕込みをやっていなかったらしい。量は少ないとはいえ、14種類も餃子が出てくると、見ただけでお腹いっぱい。カラフルな色の餃子が出てきて美味しくいただきました。ブライアンはこの餃子料理がいたく気に入ったらしく、フィリピンに戻って餃子屋を開くとしきりに言っていた。分かったから落ち着け。

 食後はタクシーで西安城壁の南門まで移動。どうせだから城壁に上ろうと考えた。ところで、タクシーの客引きの場合、必ず「兵馬俑」と言ってくる。メーター制なのか値段交渉なのか分からないが、兵馬俑までタクシーを使って行く事は 美味しい家業らしい。タクシーの客引きの際は100%「兵馬俑?」と言ってきます。

 城壁に上り辺りを見回すと、城壁の上を自転車で行けるらしい。1回10元、保証金200元。面白そうだから西門まで(そこから先はいけません)行こうと相談したが、ブライアンが浮かない顔をしていた。 「不好意思、我不太会騎自行車」。
 ちょっと意外だなと思ったが、彼は幼少以外で自転車を乗る機会がほとんど無かったらしい。だから彼はエコカーで先に西門に行ってもらい、自分と小林さんで自転車をこぐことにした。

西安城壁 3月27日撮影 西安 西安城壁 3月27日撮影 西安

 自転車は今回の中国留学で初めて乗ったが(8ヶ月乗っていなかった)、結構快適。城壁の石畳のデコボコ感が辛かったけど、後は特に問題なかった。南門から西門まで城壁をつたって大体片道20分。自転車で城壁の上を走ることは面白い思い出でした。 ブライアンが先に待っていたので、ついでに彼に自転車の平衡感覚を教えることにしたが、実際彼が乗ったときは全く問題なかった。うまいじゃん。


西安城壁 3月27日撮影 西安 西安城壁 自転車は快適 3月27日撮影 西安

 城壁で自転車を楽しんだ後は、碑林の側のお土産物屋街をスルーし、ホテルに荷物を取りに戻る。その後、タクシーを拾って西安駅に向かう。運ちゃんは年齢はうち等よりちょっと若そうだったが、走り出したとたん、携帯で会話をし始め、西安駅方面とは反対の方向へ。 「おいこれ変じゃないか?」と3人が騒ぎ出す頃、運ちゃんは長話を終え、「何処に行くんだっけ?」頓珍漢なことを言ってきた。  

さっさと車を駅に向かわせろや!このガキ!!
3枚に卸すぞゴルゥア!!!

男3人にこれだけひどいことを言われて、さすがに態度の悪い運ちゃんも泣きそうな顔になって、タクシーを飛ばした。これで列車に間に合わなかったら、多分フクロにされて翌朝肉屋の店先に並んでいるんじゃないか?と想像したのかはともかく、裏道を駆使して西安駅に着きました。

 西安駅前は日曜日だからか黒山の人だかり。みん切符待ちかただ行く宛てもなくそこにいるだけだった。西安駅に入ると容赦なく警察の身分証のチェックが。自分はスルーしたが小林さんとブライアンが捕まり、しぶしぶパスポート見せて解放された。列車は18:12発車。 いよいよ北京に戻ることになります。

生きるも地獄、死ぬも地獄の西安駅 ここで切符を買うのは超シビア 3月27日撮影 西安 臨時「軟臥」が連結されていたT42次特快 ありえねー 3月27日撮影 西安

次へ

[ 中国鉄道倶楽部 ][ 中国鉄路旅行記 ][ 西安旅行0503 ]

Copyright (C) 2004-2006 borgen. All Rights Reserved.