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T42次乗車記


(2005年3月26日)

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 楽しかった西安旅行もこれでおしまい。あとは北京まで寝て待つというだけになった。結局我々が乗車できたのはT42次硬臥上段。本当に切符が硬臥上段しかないから笑ってしまう。切符が手に入らないで駅前で屯している奴らに比べればずっと天国だろうが、あいにく乗り心地の悪い硬臥上段とはオサラバしたいのが本音だ。出来ることなら後1日延ばして北京戻りも考えたのだが、 そこまでの我侭はまずいからやめた。

 我々の乗車するT42次は、かつては北京西ー西安間を結ぶ花形特快列車として脚光を浴び、一時は高級軟臥まで連結された実績を持つ。しかし去年の第5次ダイヤ改正で直達特快(Z19/20次)がこの区間でも登場してしまうと、あっという間に花形ではなくなり、高包や軟臥まで外されて硬臥と硬座で編成された、ただの地味な特快に成り下がった感じだ。北京ー哈爾濱間のT17/18次と同じ境遇だ。

 しかし「腐っても鯛」であるように外見は質素になったが、中身はかつての特快と変わらない。まずダイヤ改正により、Z列車より次に早い速度で運行するようになった。服務員が全員可愛い系を揃えてきた。年齢も20代前半以下の女性ばかりだ。また日曜日なのか臨時の軟臥(加1)を連結させてきた(我々も部屋交換を求めに行ったが手遅れ)。意外に地方の鉄路局で管理する花形列車は車輌が古くても気合が入っている。 首都にあるというだけでぬるま湯につかっている、無能で役に立たない北京鉄路局とは天と地の開きがある。


T42次 3月27日撮影 西安 1427次 済南へ行く普快、だけど寝台&高包が連結されている 3月28日撮影 北京西

 列車は18:02に発車。日曜日だから乗客も多い。先ほどのな臨時軟臥もすでにいっぱいで不可。結局高くて狭い硬臥上段に甘んじる事になった。硬臥は何が嫌かって、うるさい中国人と一緒になるのが耐えられない(静かなら問題ありません)。Z列車みたく20時過ぎ発車ならすぐ消灯時間が来ておとなしくなるけど、18時台だと結構うるさい。猛禽類の寄せ集めな感じだ。

ったく、ここは○物園か?

 ベットで横になっていてもつまらないので、車内見学と称して硬座を除く車輌を端から端まで歩いた。この列車の硬臥は開放型なので、荷物置き場が通路の上の柵に置くしかなく、しかも透け透けなので持ち物がなんだか分かってしまう。まあここまで辿り着ける犯罪者はそんなにいないと思うが。もっとも一部の中国人を除き、泥棒さんが多い国なので油断は出来ませんが。

 夜20時近くなったので3人で食堂車へ。3品頼んで、他にご飯とビールで一人当たり20元前後。決して安くない金額だけど贅沢はいていられない。ブライアンのお菓子にたかる考えもあったが、後で喉が渇くものばかりなのでやめた。西安から洛陽方面に向かう間は、トンネルとカーブの連続で、立っていると怖いです。意外と遠心力がかかります。
 結局することが無いので、ふて寝に。消灯時間が来た後は全く記憶にありません。よくあんな狭い場所で寝れる自分が不思議。だって、硬臥の置く行きは60センチですよ。寝返りだって打てないし。何気に落ちたら痛いじゃあすまないだろうし。

Z20次 西安ー北京西 直達特快 3月28日撮影 北京西 N207次 大同ー石家庄 管内快速 3月26日撮影 北京西西

 朝はもう5時半に起こされた。列車が6時28分に北京西駅に到着するので、切符と引き換えのカードを回収しに服務員がまわってくる。まだ眠いので欝だ。それにしても本当にぐっすり眠れた。疲れがたまっていたのだろう。爽快な朝を迎えそうだ。
 列車は定刻通りに北京西駅へ。4日ぶりだけど、まだ戻りたくない真理はあった。小林さんとブライアンとここでお別れ。どうせ月曜日は授業午後だし、なんか硬臥上段で欲求不満が溜まっていたから、撮り鉄に走った。
 朝北京西駅を発車する1427次済南行きを撮影し(高級軟臥あります)、鄭州行きの普快タイプは22型の緑皮車なんだけど、1つの車輌だが、硬臥が半開放型になっているから面白い。ここで30分くらいウロウロして、朝日を真正面に浴びるZ列車迎え撃ちはなかなか面白そうだ。 結局今日は授業に行ったが、案の定眠くて拷問に近い感じだった。

これで、西安旅行記は終わりです。こんな稚拙な文を読んでくださて皆様、お付き合い有難うございました。
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