T55次SRW、我が闘争 (2005年3月24日)
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3月21日(月曜日)・・・
今回、西安に行くに当たって、どの列車で行くか帰ってくるかあらかじめ考えていたので全く問題は無かった。最近知った情報だと、乗車日を含めた5日前の夜7時から切符を販売するらしいので、25日乗車なら21日の夜7時に買えるという訳だ。
自分が他のクラスメイトに推薦した列車は行きはT55次2階建て寝台軟臥、帰りはZ20次軟臥。限りなくリッチな鉄道旅行を紹介したかった。が目の前には厳しい現実が待っていた。
確かに切符は夜7時から買えたが、T55次軟臥及び西安からの帰りの切符が買えない!!ありえねー、
いつから北京鉄道局は人がいなくなったのだ!?
とどうしても怒りが沸いてくる。なぜなら最近は、別の駅から全く違う切符が買えるネットシステムが完備されつつあるのに(上海駅、厦門駅、武昌駅、漢口駅は確実)、首都のお膝元である北京駅及び北京西駅で単純な往復切符さえ買えないのはおかしい。
しかし、過去自分は上海往復、武昌往復を北京で買った過去があるから、今回の件は明らかに異常だ。
後で知ったんだが、この時期中国鉄道部はプチ改革を行い、今までは鉄道部ー各鉄道局ー各鉄道分局ー駅という組織構成図だったが、この改革で中間の鉄道分局を廃止して、鉄道局に格上げさせることで駅からの要求を受け入れやすいシステムにした。しかし実際は地方鉄道分局から鉄道局に昇格するに当たって、
ネット上のシステム問題が発生し、北京鉄道局と鄭州鉄道局はネットが切断されていて、この鉄道局に所属する列車は帰りの切符が買えなくなるという事態に直面した。
こういった問題を各切符販売所へ連絡すれば、それで済んだのに、わざと秘密を隠すのかそれとも放置していただけなのか、切符販売員も何で往復切符が買えないか知らず、莫迦の一つ覚えである「没有!!」の言葉を録音再生テープのように繰り返し言うのみだった。後で北京駅に行ったとき、前述した情報が駅の電光掲示板に光って終わり。
相変わらずダメ中国振りを発揮している。システム改革で逆に利用客の信用無くすことは、この国にとって朝飯前なのだ(だからいつまで経っても信用されない、そこが面白い)。
しかし行きのT55次の軟臥切符が買えないのは納得行かなかった。販売員といっても実態はボロットだから頭でモノを考えるプログラムはされておらず、目の前のパソコン画面から自分のメインカメラに写った文字を音声に変える作りしかされていない。「己経完了」と繰り返し言うのみだったが、何かある!と信じてとことん切符購入方法突き詰めていく決意を固めた。
でも万が一切符を買えず、旅行そのものが行けなくなるのも困るので、一応T55次2階建て硬臥の切符を保険として買っておいた。
3月22日(火曜日)・・・
ふてくされても仕方ないので、授業が終わった後は北京駅切符売り場へ直達。切符の残席状況を示す電光掲示板には、やはりT55次軟臥は無かった。他にすることもないのでカメラを持って北京西駅近くで撮り鉄へ。といっても正攻法で撮影しに行っても、永遠に立ちふさがる線路脇の壁を越えることができないので、裏ルートから線路に入ることになりますが・・・、北京の「掃き溜め」のような所を通って行くのだが最近耐えられません。18世紀のベルサイユ宮殿の実態が、今中国鉄道の沿線で明かされています。
ハッキリ言って、北京西駅周辺ですらこの有様。自分達で自分達の住む環境を汚染しているからどうしょうもありません。仮に一発疫病が発生したなら、
お前はもう死んでいる 間違いない。
嫌な物を見た後は、気を取り直して、北京西駅を発車する列車を迎撃へ。丁度西南方面へ行く大物列車と当たり、なかなかの収穫だった。そのご18:00過ぎに、しつこく北京西駅の切符売り場へ。んで切符状況を見ると、翌日(23日)のところに「有」が。一瞬、ダフ屋の払い戻しか?と思ったのだが、それでもあるのはおかしい。と思い、もしかしてT55次軟臥のみ「発車24時間前から販売」するのか?というひとつの仮説ができた。
3月23日(水曜日)・・・
この日は午後から金●連の大学に行って昼間から酒を付き合わされた・・・・・・。夜8時にようやく彼女から「解放」されてフラフラになりながらも、夜9時過ぎに北京駅切符売り場に到着。早速、T55次軟臥の翌日分を見ると、やはり「有」が。仮説がいよいよ現実のものになりつつあるようだ。
3月24日(木曜日)・・・
この日は朝からそわそわしていた。もちろん何時に切符を買いに行くか、それしか考えていなかった。2階建て切符のことだから、どうせ下の層から販売していくに違いない。だから17:00に販売を開始したとしてもすぐに買いに行っても、上層は望めない。早くても18:00過ぎに行って、ダメ元で当たってみようと。
18時過ぎに北京駅切符売り場に到着。すかさず電光掲示板をチェック。この時ほど心臓がドキドキしたことはない。緊張で倒れるかと思ったくらいだった。ようやく北京西駅発の列車に画面が変わり、固唾を呑んで様子を見る。
3月25日、16:50発、T55次軟臥「有」
キター−ーッ!!仮説は証明された!!サンキュウ、イエースキリスト!!
あまりの自己満足っぷりに帰ろうかと思いました(笑)。がここで帰っても何のために北京駅に来たのか分からないので、切符を買うことを思い出し、北京駅構内の軟席切符売り場へ。切符売り場は18:30から30分間休憩だったようだが、大人しく待っていたら、50分には切符を販売してくれた。
もう気力が抜けていたので軟臥下層でもいいやと思い、「軟臥上層有マ?」と聞いたら「有」との返事が。これでけで西安へ行く目的が達成されました。おそらく過去切符を買う際にあたって、ここまで神経を使ったことはありません。後は気楽に帰るのみです。途中要らない硬臥切符を払い戻し、56元も取られましたが痛くも痒くもありません。
これで自信と情熱を持って西安に行ってきます。
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