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健為ー楽山ー成都 5月6日(金)

 7:00起床
 8:00チェックアウト
 8:10健為南バスターミナル着

健為自体はマイナーな名前だが、ここから重慶、上海・江蘇省(隔日発車)、広州、深センと意外と言っては失礼だが、さすがにバス交通網は発達している。だからその気になって寝台バスで深センに行き、香港に行く事も可能だ(夜の治安には注意してください)。また南方面の河口(ベトナム国境)までのバスも出ている。

 成都直達バスは12:50発車まで売り切れ。また芭石に行ってもいいのだが、今度こそ帰りが何時になるか分からないので、とりあえず楽山まで出てからそこから高速バスに乗り継いでいく事にする。楽山行きのバス(11元)は10分に1本だが、昨日の石渓行きと同じオンボロ。しかも初め乗車してといわれたバスは、トヨタ・ハイエースバンに定員オーバーすれすれの人数が乗車していたので次のボロバスに乗るしか方法が無かった。

 オンボロバスなのかエンジンが良くないのかとにかく遅い。楽山まで2時間くらいかかったような気がした。高くてもいいからクーラー付きのバスに乗りたかった。それだけ五一節の四川は蒸し暑い。しかもルート上を見ると、楽山大仏の背中を通るのでこのまま降りれば観光の移動時間が省けるとほくそんだのもつかの間、わざわざ広い道路に出て迂回してくれた。結局楽山大仏までは13路のバスで行く事に。

楽山大仏山門楽山大仏から見た楽山市内

 10時に楽山市に着いて、楽山港に行く。去年ここを訪れたとき、ここから楽山大仏行きのバスが出ていることを覚えていたからだ。しかも成都まで行くバスのバスターミナルでもあったのでここを拠点にすれば苦労はしないはず。しかし、現実は甘くなく楽山港はものけのからとなり、13路バスも余計な停車駅が増えたような気がした。初めに乗ったバスは楽山に行かず、肖バ(土編に覇)駅に行ってしまい、運ちゃんは「成都行きのバスターミナルはここに移転した」と教えてくれた。なるほど、よくみるとでかいバスターミナルになっている。名前は「楽山客運」。バスターミナルが出来たおかげで、幾つかの市バスも肖バ駅から発車する事になったそうだ。そのままバスの乗って楽山大仏まで行った。

楽山大仏 楽山大仏

 11時過ぎに大仏寺山門に到着。楽山大仏は今から1000年以上前、唐の玄宗皇帝時代に氾濫する河を鎮めるために造られた大仏だが、90年の歳月を要し完成させた。高さは71メートルで磨崖大仏としては世界一位である。世界遺産に登録されているため、入場料も強気で70元とかなり高い。だか学生証が効くので(半額)、450円ぐらいで世界遺産を拝めれば安いものである。だらだら山道を登り、5分後にはすぐ大仏の頭に到着する。ここで皆大仏の耳を触れる様なアングルで写真を撮る。そこから大仏の足まで下りていく階段があるが、渋滞。人が多すぎだからで、30分くらい時間がかかった。大仏の足元でここからじゃカメラに収めきれない雄大な姿を拝んだ後は、別の道から大仏の頭まで戻る階段を登るのだが、これが急で息が続かない。改めて年をとったと実感させた。

楽山大仏、下りの階段で意味の無い渋滞が起こる 楽山大仏

楽山大仏、足でかすぎ楽山大仏

 12:30に外に出て楽山客運まで戻り、成都へ戻る準備をする。13時過ぎにバスターミナルへ着くが、13:30のバスはもう売り切れなので14時発にする(39元)。

 成都ー楽山間のバスは高速利用でしかも時間も30分に1本間隔の運転なので非常に楽である。クーラーも効いているし、8時間までならこのバスで旅行をしてもいい。

 15:30に成都の新南門バスターミナルに到着。
 16:00に前に泊まった観華青年旅舎に付き、体の汗を拭いたあとは、成都動物園の方に行く。

新楽山バスターミナル観華青年旅舎門前で羊肉串を売っている

 成都動物園に行くか、途中で通過するの成昆線・成喩線で撮り鉄を行なうか考えたが、動物園といってもパンダぐらいしか見る動物がいないが、いつも寝ているのでシャッターチャンスが無い。でも鉄道はいつも動いているという事で、17〜19:00まで成都駅近くで撮り鉄を行なった。

長い長い貨物列車重慶ー攀枝花間の快速

貨物用ディーゼル客車用ディーゼル

重慶ー攀枝花間の快速SS3B単機回送

 成都は元々列車が少ないので、列車が来ればありがたい。北京付近なんて、赤カラーの25Gは見飽きたと贅沢を言っているが、こちらじゃ25K青カラーは特に稀少(3本しか出ていない)。だから25G赤カラーでも来ればありがたいと考えなくてはいけない。また貨物も通過するが、恐ろしく長く恐ろしく遅い・・・。でも単線だから貨物が通過してくれないと次の列車が来てくれない。なかなか我慢を強いられる撮影になりました。北京ではなるべく汽笛を鳴らさないように努めていますが こっちは容赦なく、200メートル先から思いっきり鳴らしてくれます。るせーよ。

 19:30〜21:00は陳麻婆豆腐店で本場もんの激辛四川料理(39元)。北京の辛さよりもずっと辛く、死ぬかと思いました。

激辛麻婆豆腐おいらの部屋

 食べた料理が辛すぎるので、喉が渇き、近くの大型ショッピングセンターへ。成都にはイトーヨーカドーがある。行った事はないが、北京での良い評判を聞くと成都もいいのだろう。 というのも、ここの入ったショッピングセンターと観華青年旅舎近くのショッピングセンターの従業員の態度がすこぶるいいのだ。何か4星ホテルのレストランに行った感じでちょっと驚いた。価格も良心的だし、夜遅いが一般食品の品揃えはさすがで、この辺がイトーヨーカドーからの影響を受けているとするなら良い傾向です。 これらの店ならリピーターも増えるでしょう。北京師範大学の第5食堂の近くにある昔ながらの人面豚従業員しかいない名ばかりのスーパーも見習ってもらいたいものだ。もっとも見習う前に淘汰(絶滅)されてこの世から消えていそうだが。

 21:00過ぎ、観華青年旅舎さんのワンバアで突然海外のサイトが見れなくなるが成都では良くある事らしい(ほんとですか?)。

 それにしても胃の調子がよろしくない。明日くだっていたら大変だ・・・。

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